盆栽に「生命の木」!世界三大宗教に共通する意外なシンボル

2025.07.09 Wed

実は、「生命の木」は宗教の垣根を越えて共通するシンボルだと知っていましたか?

先日、私が長年育てている欅の盆栽『まどかちゃん』に似ているということで、イタリア在住の日本人アーティスト・小川さんからペンダントを分けていただきました。私はこのペンダントを「まどかちゃん」と思って身につけていたのですが、デンマークから来た取引先の社長がそれを見て「それ、Tree of Life(生命の木)だね」と教えてくれたのです。

この“生命の木”という言葉は、実はキリスト教、仏教、イスラム教という三大宗教の中にそれぞれ存在しています。

キリスト教では、旧約聖書『創世記』に登場する「生命の木」は、永遠の命を象徴する存在。エデンの園にあったこの木は、人間と神の関係の深さ、そして救いを表しているといわれます。

一方、仏教では「菩提樹」が覚醒と悟りの象徴です。釈迦がその下で悟りを開いたことで知られ、苦しみからの解放や自己の成長を示しています。

さらに、イスラム教でも「生命の木」が描かれ、神の恵みや楽園を象徴する存在とされます。神の意思に従うことで得られる幸福や至福の象徴です。

それぞれ背景も意味合いも異なるのに、共通して“生命の木”というイメージを持っているのはとても興味深いことです。

私にとって、この欅の盆栽・まどかちゃんは、ただの植物ではなく、文化や宗教を超えて「生きること」そのものを象徴する存在になりました。


もし身の回りに植物や大切にしているものがあれば、どんな物語や象徴が隠れているのかを調べてみてください。それを知るだけで、日々の景色が少しだけ豊かに変わるかもしれません。

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