臓器ドナーが歩くHonor Walk(名誉行進)とは

2024.03.30 Sat

皆さんはHonor Walk(名誉行進)をご存知でしょうか?
海外、主に北米で死亡した人が臓器ドナーとして臓器提供をしてくれる際に、病室から手術室までの道のりを病院の関係者全員で見守る儀式のことです。
Hero Walk(ヒーローの行進)とも呼ばれます。

廊下の両脇に立つ多くの病院関係者が見守る中、病室から手術室まで、臓器ドナーの家族や友達も一緒にゆっくりと歩きます。この短い道のりをゆっくりと歩く間に、家族たちはドナーに別れを告げるのです。

死んだとはいえ、臓器の機能を落とさないように機械が取り付けられているので、まだドナーの体は暖かく、親族にとってはとても辛い別れの瞬間です。

しかもドナーが事故等で亡くなった場合、遺族はその現実を受け止めきれず、精神的に大変な思いをします。
ドナーは8つまでの臓器を提供することができ、8人に新しい命のバトンをつなぐことが許されています。

 

生きている人が人のために自分の臓器を提供する場合には、同じように手術室までの廊下を行進するLiving Honor Walk (生存名誉行進)があります。
関係者の人たちも拍手と笑顔で勇気ある行動を賞賛します。

日本ではまだまだこういった臓器提供の数が少ないのが現実ですが、新しい命のバトンをつなげることは本当に素晴らしい行為で賞賛に値します。
日本にもこういった風習があったらいいのにと思いました。

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