なぜ、大人が「子どもの世界」に入り込んでしまうのか?
2025.06.04 Wed忙しい毎日に疲れたとき、私が思い出すのは、幼稚園のバザーで起きたある出来事です。
ある年のこと。地元の幼稚園から「バザーで子どもやお母さんに喜ばれそうな商品を出してほしい」と依頼を受け、ショップの商品をいくつか選んで前日に納品に行きました。ちょうど商品を並べ終えた頃、2階からお母さんたちが降りてきて、ブースを見ながら口々に話し始めました。
「わ〜素敵!」 「バザー役員だと買いそびれちゃいそうね」 「こういうの欲しかったのに〜明日じゃなくなっちゃうわよね」
その様子を見て、私はこう声をかけました。
「よろしければ、お取り置きもできますよ」
すると、その中のお母さんのひとりが真顔でこう言ったのです。
「そんなうまいこと言っといて、後で先生に言いつけるんでしょう?」
私は思わず「???」と頭の中が混乱しました。冗談かと思いましたが、その方は本気の表情。私は静かに、「いえ、そんなことは致しません」とだけ伝えました。
子どもにとって、幼稚園はまさに「世界のすべて」と言えるほど大きな場所です。
でも、大人にとっては、もっと広くて多様な社会経験があるはず。にもかかわらず、気づかないうちにその視野が幼稚園という枠の中にすっぽり収まり、子どもの視点に深く入り込みすぎてしまうお母さんもいます。
もちろん子どもに寄り添う姿勢は大切です。
ただ、大人同士のやりとりにおいても、社会的な視点や言葉の重みを意識することは忘れてはいけない。そう強く感じた出来事でした。
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