メキシコの漁師が教えてくれる幸福度の話
2023.09.13 Wedメキシコに行ったので、メキシコを題材にした『ビジネスの幸福度』についてお話しようと思います。
Global Wellness Summit (世界ウエルネスサミット)によると、メキシコは世界で最初に『ウエルネス』に焦点を置いた考え方が存在した場所で、それはマヤ文明の時代に遡ると言われています。
ヒーリング、浄化、心と魂の調和をマヤ文明時代のシャーマンやヒーラーと呼ばれる人たちが中心となって行っていたと言われています。
そのためとても多くの素晴らしいリゾートがあり、多くのリゾートでスパやマッサージなどを提供しています。
中でもカンクンは多くの素晴らしいリゾートが隣接しています。
みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、メキシコを題材にした『ビジネスの幸福度』について、アメリカ人のエリートビジネスマンとメキシコ人漁師の話がありますのでシェアします。
アメリカ人のエリートビジネスマンは、休暇でメキシコの小さな島に来ていた。
ある日、小さな漁船が浜に着いたので
「たくさん魚が取れたかい?どれくらい海に出ていたの?」
と漁師に声をかけました。
「数時間だけだよ」と答える漁師は「これで十分に食べていけるのさ」と満足そうです。
「魚釣りに出ていない時には別の仕事でもしているのかい?」
とビジネスマン。
「家族との時間を楽しむんだ。夜は友達とバーで飲んで音楽を楽しむのさ」
と漁師。
アメリカ人のエリートビジネスマンには信じられない回答でした。
「僕は経営学を学んで会社を立ち上げたんだ。もっと働いて、上場し、株を売ってたくさんのお金を手に入れるのさ。君だって、もっともっと漁に出て、たくさん魚をとってくれば儲かるだろうに」
すると漁師が不思議そうな顔をします。
「たくさんのお金が手に入ったらどうするのさ?」
「引退して、海の近くの小さな島でゆっくり暮らすよ。夜は友人とバーで飲みながら、楽しい時間を過ごすんだ」
とビジネスマン。
漁師は不思議そうな顔のまま「もう私はそうしているよ」と言いました。
普段から「今よりもさらに」と努力する社会観の中で育ってきた私たちにとって、ふと立ち止まって考えさせられる会話です。
これこそが『幸福度』だと思いました。
このメキシコのカラッとした空気の中で、今まで見たことのない青空や雲、そしてまんまるの虹を目にして、改めて私自身も考えさせられました。
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