心を穏やかにするヒントは「煩悩」にあるという話

2023.07.15 Sat

ウェルビーイング(Well-being)には人一倍気を配っている私ですが、色々なことに翻弄されて、今まで保ってきたバランスを失い混沌とする時があります。
特に私は事業をしていますから、色々な経営者や役職の人たちの『欲』の影響を受けます。
今日はそれについて書いてみたいと思います。

「煩悩」は108種類もあると言われます。
人が生きる時に感じる苦しみの原因となるのが「煩悩」です。
煩悩は欲望でもあり、欲望の種類は「食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲」に分けられます。

人間には「目、耳、鼻、舌、身、意」という6つの感覚があり、これを六根と呼びます。
六根で生じた感覚や状態は、良い、悪い、普通という3つの状態に分けられます。
これに「浄」(綺麗)・「汚」(汚い)という評価を加え、さらに前世、今世、未世を組み合わせて煩悩を考えるそうです。
そうすると
六根(6)×良い・悪い・普通(3)×浄・汚(2)×過去・現在・未来(3)=108
の煩悩が生まれます。
つまり、時間と感覚で108種類の煩悩に分けられるということです。

除夜の金は108回奏でられます。
一年の最後の日(除日)に、これらの煩悩を除夜の金で浄化する意味合いがあるそうです。

仏教の教えの中では、煩悩をなくす、消す、捨てることは不可能だと言われます。
ただ、人の苦しみは心の揺らぎにより生まれるため、自分の心を制し、コントロールすれば煩悩に翻弄されなくなります。

ウェルビーイング(Well-being)とは、心と体を良い状態に保つこと。
特に難しいのが心のバランスです。
人の苦しみが心の揺らぎによって生まれるのであれば、心の揺らぎがなるべく起こらない状態にする努力が必要なのだと、改めて思いました。

関連記事

  • 読書でわかった「心と体のバランスのとり方」

    6月はとにかく気忙しいひと月でした。 久しぶりの休暇をとってイタリア船に乗った6泊7日の旅の後、海外からの取引先の来日と同行営業、そして今年8月に出版される私の…

  • 心のモヤモヤを解消する「書く瞑想」とは

    みなさんは『ジャーナリング』(Journaling)という言葉を聞いたことありますか? 『ジャーナリング』とは心のモヤモヤを書き出していく行為のことを指します。…

  • 穏やかに暮らす『魂の喜ぶ生き方』のすすめ

    私自身が目標としている生き方は『魂の喜ぶ生き方』です。 『魂の喜ぶ生き方』というのは、自分自身のうちなる本当の欲求や価値観に従って自己認識をし、成長し、満たされ…

芳子ビューエル公式Facebookページ

北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。