ハーバード大学の研究結果が示す
『幸せで健康な人生の築き方』
2016.01.30 Satハーバード大学が75年間もの長きにわたって研究し続けている『幸せで健康な人生とは?』のセミナーがディレクターの「ロバート・ウォールディンガー氏によって2015年11月に行われました。
若い人に人生の目標を聞くと、約80%の人が、「お金持ちになること」と答え、50%の人が、「有名になること」と答えたそうです。
1930年代から75年以上にわたってハーバード大学出身のエリート集団と、ボストンの当時非常に貧困層で育っていた若者たちの集団を追い続け、定期的にインタビューをし、その家族にも面談をし、脳のスキャンをし、血液検査をし、状況の記録をしてきた結果、『幸せで健康な人生を築き上げた人たち』は、『良い人間関係を構築している人たち』という一言に集約されたそうです。
(ハーバード大学)
社会性をどれだけ保っているか?家族とどれだけ良い関係を築けているか?というポイントが大きく作用するそうです。
いかに多くの人を知っているということではなく、『質の良い人間関係』を持っている人ほど、幸せで健康であるということがわかっているそうです。
「寂しい」、「孤独だ」と感じている人は、現代のアメリカ人の5人に1人の割合だそうですが、寂しさや、孤独さは、人にとって害であり、結果健康に支障をきたすことが多く、短命に終わるということもわかっているそうです。特に家族との確執はストレスが大きく、体には良くないという結果が出ているので、健康診断でコレストロール値や血圧を心配している暇があったら、家族との関係修復に努力することの方が大切だそうです。
またギクシャクした結婚生活を長きにわたって送っている方が、離婚するよりずっと悪い影響を健康面で与えるそうですから、人間の心と体というのは、本当にリンクしているのだということがわかります。
50歳で人間関係に満足している人が80歳で幸せで健康であるという結果がそれを証明しています。
『幸せで健康な人生』はお金や名声では手に入れらるものではなく、本当に信頼できる仲間やパートナーと安心できる人間関係をもつということから得られるものなのです。新年にあたり、自分自身を取り巻く人間関係について一度見直してみるのも良いかもしれません。
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