バラモン教のウパニシャッド哲学に学ぶ「人生の乗り越え方」
2022.10.01 Sat世界最古と言われるアーリア人の書いたバラモン教の聖典・ヴェータには、ウパニシャッド哲学が記されています。
宇宙の根本原理・輪廻転生・解説・カルマ(業)などについて触れていて、インド精神文化の源になっています。

最後のページには、
『アートマンの正体がブラーフマンと同一であることを知った人間は全ての苦悩から解放され「空虚の真理」に到達する』
と書いてあるそうです。
「アートマン」は「我」、つまり自分のことを表します。
「ブラーフマン」というのは「梵」、つまり宇宙の法則とか神というような意味です。
ウパニシャッド哲学にならい、私たちの人生は神様が作ったゲームだと考えたら、世界は神様が作った仮想現実ということになります。
その仮想現実の中で、私たちはゲームの中のキャラクターとしてプレーをしています。
病気、貧困、障害、苦悩は、ゲームを面白くするための設定。
それをクリアする度に達成感や喜び、興奮を得ることができます。
何の障害もないゲームは面白くないもの。
平々凡々の人生よりも波瀾万丈の人生の方が、内面が豊かになり、満足感のある人生になるのではないでしょうか?
そう考えると、今まで『マイナス』のイメージしかなかった病気、貧困、障害、苦悩が、急に『プラス』の要因に見えてくるから不思議です。
以前、Larry Garrot 氏のマインドセットの話をブログにてシェアしましたが、同じ出来事であっても「私たち自身がどのように物事を捉えるか」で、その出来事の与える影響は全く異なってきます。
人生は神様が作り出したロール・プレイング・ゲームで、その中に出てくるキャラクターが自分自身。
いろいろ難しい設定が出てくるけれど、それをクリアする度に達成感や喜びを感じることができる―――
そう考えれば、難しい課題をクリアするやり甲斐も出てくるのではないでしょうか。
ゲームですから、クリアできないうちにオーバーになってしまうかもしれません。
人間には命というタイムリミットがありますから。
その場合はゲームオーバーで、輪廻転生が待っている……
そういう考え方があってもいいのかもしれない、と思いませんか?
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