ATMがない?スウェーデンの急激なキャッシュレス化

2022.09.28 Wed

最近の海外出張で一番驚いたのが、スウェーデンのキャッシュレス化です。
展示会場で喉が渇き、カウンターでお水を買おうと
「ユーロでもいい?」
と現金を出したところ、
「No cash!」
と言われ、カード決済をしました。
ふと見まわしてみると、誰も現金を出していません。

スウェーデンの通貨は「スウェーデン・クローナ」。
今回私が滞在していた時には、大体1クローナが12円くらいです。
2012年にスマートフォンアプリによる非接触型決済システム「Swish」が使用されるようになり、2017年には国民の半数以上が利用していたそうです。
特にコロナ禍で「お金自体が不潔だ」とキャッシュレス化に拍車がかかったようです。
お店の入り口に「現金お断り」と表記しているところもあります。

調べたところ、スウェーデンにある銀行店舗の半数以上が通貨を取り扱わないようになり、ATMの撤去が進んでいるそうです。
現在の若い世代では現金を一切使用したことがない人もいるくらいで、現金を使うのは、観光客や年配世代、そして視覚障害者などの社会的弱者など、ほんの僅か。

これだけキャッシュレス化が進むと、強盗犯罪が激減します。
お店に押し入ったところで現金はなく、盗めるのは商品だけ。

あのABBAで「Money, Money, Money」を作曲したビョルン・ウルヴァース氏は、キャッシュレス化の推進者の一人として知られているそうです。

日本では今後どれくらいキャッシュレス化が進むのか、気になるところです。

関連記事

芳子ビューエル公式Facebookページ

北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。