全米催眠療法士組合のセミナーで出会った驚くべき人物
2021.11.13 Sat最近出会った人の中で「すごい体験をされている」と思ったのが、アメリカ人のLarry Garrett氏です。
今年の夏、NGH(全米催眠療法士組合)の年に一度開かれるセミナーウイークで、たまたま私がZOOMで参加したクラスの講師をしていたのがLarry Garrett 氏でした。

Larry Garrett氏が教えていたのは、pre-talk(催眠前のクライアントとの対話)の重要性についてです。
NGHのセミナーには初めての参加で、アメリカの情報は全くありませんでしたが、タイトルが面白そうで、アメリカとの時差も許容範囲内だったので受講しました。
その彼とセミナーの内容について質疑応答するうちに親しくなりました。
Larryはシカゴ警察などで、犯罪者や被害者で犯行当時のことを思い出せない人の記憶を催眠下で引き出す仕事を30年以上行い、週に30人ものクライアントの施術をする有名な催眠療法士でした。
彼は9・11のあった年にアメリカとは国交のない中東の国から招待され、要人の治療目的でその国に入国したころ、その要人がニュースでもよく騒がれた残虐な政治家の息子だったそうです。
国交のない国、しかもアメリカが敵視していた国に行くということがどういうことなのか、想像を絶するものがあります。
Larry Garrett氏は、その国に滞在してまもなく、NYの世界貿易センタービルが何者かに攻撃されて崩れ落ちていくニュースを耳にしました。
治療する相手が悪名高い男だと知った時の驚き、そしてもし満足のいく治療ができなければ、生きて帰れないかもしれないという恐怖。
そんな体験を持つLarryの特別公演をZOOMで聞き、とても感動しました。
すぐに感想を送り
「あなたの書いた本『Hypnotizing the Devil』(悪魔に催眠をかける)が読みたいけれど、どこで購入できますか」
と聞いたところ、すぐにサイン入りの本が送られてきました。
この特別な体験をしたLarryは、当時のメディアが知り得なかった本当のその国の姿を見てきたため、それを正直に書いたものを出版しました。
しかし当時、アメリカはその国との戦争に突入したところで、少しでもその国の良いことが書いてある書籍はアメリカ人の目に触れさせたくないということで、政府から販売停止措置を取られ、ブラックリストに乗ってしまったそうです。
あれから20年経ち、今やっと当時のことを映画化したいというオファーが来るようになったそうです。
サファリで色々と調べてみると、この要人に関する残虐な話が山のように出てきますが、実際にLarryが治療したこの人物の様子など知ると
「どこまでが本当で、どこまでが作り上げられた話なのか?または操作された情報なのか?」
と思ってしまいました。
中東の歴史には疎かったのですが、今回催眠療法が取り持ってくれたご縁で、予期していなかった世界史に触れることができました。
非常に勉強になるとともに、色々な情報に関しては鵜呑みにしては危険だとつくづく思いました。
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