老人ホームに遺された文から考える「老いたときの気持ち」

2020.08.26 Wed

老いはだれにでも訪れるものです。
少子高齢化社会になり、高齢者への接し方も見直すべきタイミングを迎えています。

スウエーデンの老人ホームであるお婆さんが亡くなり、職員がお婆さんの書き残したたくさんの文章を整理していたとき、次のような文を見つけたそうです。

「あなたたちは、私をただの老婆だと思っている。
あなたたちは、私がもう何も感じない物だと思っている。
でも私は、あなたたちと少しも変わらない心と感情を持っているって想像できる?
あなたたちにも老いはやってくる。
そのときに私の気持ちがわかるわ。」

日本と違って北欧の老人ホーム滞在期間は短く、できる限り一人で自立した生活を送ることが推奨されています。
この文章を書いた女性が老人ホームに入所したときには、介助されることが多かったのだと思います。
きっと耳が遠いだろうと思って介助する人が発した言葉や扱い方などが引っかかり、こうした文章を書き綴っていたのでしょう。

私自身、年齢とともに外見もだんだんと若い頃とは変わってきていることは意識していますが、気持ちの面では全く変わっていないと思うことが多々あります。
思いやる心はとても大切ですね。

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