なぜ「2匹の犬との暮らし」が私の人生を変えたのか?ペットライフの豊かさ

2025.05.30 Fri

犬が犬を育てるなんて、想像したことありますか?
写真の整理をしていたとき、ふと目に留まったのは、エイスとパブロ——2匹の愛犬との思い出でした。
その記憶は、ただの懐かしさではなく、命と命が静かに受け継がれていく「家族の物語」でもありました。
今回は、そんな2匹の犬が教えてくれた“ともに生きる”ということについて、少しだけお話しさせてください。

◆「天才パブロ」との出会い、そして別れ

パブロは、多くの警察犬競技会で表彰され、「天才パブロ」と呼ばれるほど優秀な犬でした。
几帳面で空気を読み、私にとって頼れる存在。老犬になってからも、穏やかに日々を共に過ごしていました。

2019年夏頃から胃の調子を崩し始めたものの、最期まで強く生きてくれました。
2020年3月27日、パブロは静かに天に旅立ち、今は私の庭の「隠れ蓑」の木の下で眠っています。遺影には、友人リンダ・ヘンリー女史が生前に描いてくれた美しい横顔のスケッチを選びました。

◆エイスとの暮らしが始まった日

そんなパブロが老い始めた頃――2018年9月、もう一匹の愛犬・エイスが誕生しました。
きっかけは、ブリーダーの進藤さんから「そろそろ引退を考えている」という一報をいただいたこと。出会いのタイミングは不思議なものです。

ただ、仕事が多忙だった私はなかなか迎えに行けず、実際にエイスが我が家に来たのはその年の12月。そこからは、パブロによる“犬の先生”ぶりが発揮される毎日が始まりました。

叱るときには聞いたことのないような声で指導したり、見守ったり。
先住犬がいることで新入り犬がしっかり育つ、という言葉の意味を実感しました。

◆個性が違うからこそ、おもしろい

エイスはパブロと血統も性格も異なります。
どちらかというと「天真爛漫で愛嬌のある醤油顔」、対してパブロは「綺麗好きで気遣いのできる塩顔」。そんな違いも、2匹と過ごす日々の面白さを深めてくれました。

現在7歳になったエイスは、白髪が目立つようになってきましたが、今もとても賢く、お利口にお留守番をしてくれます。
いたずらも粗相も一切なく、私の生活に寄り添いながら、静かに“守ってくれる存在”でいてくれるのです。

◆今日からできる「北欧式ペットとの暮らし」ヒント

北欧では、ペットは“家族の一員”であることが前提。
その関係性は、しつけや管理だけでなく、信頼と共感で育まれていきます。

日本でも、「ただ飼う」のではなく、「共に暮らす」という視点を持つことで、暮らしがぐっと豊かになります。
犬のいる生活は、私たちの心に静かに寄り添い、人生に確かな温もりを与えてくれるのです。

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