税率が高いデンマークが幸福度ランキング上位な理由

2018.10.27 Sat

デンマークというと、税金が高いことで有名です。
所得税は55%、消費税は25%、そして自動車取得税は280%です。

しかしデンマーク人は常に幸せ度ランキングではトップ5に入っています。
なぜこれだけ税金が高い国に住みながら、幸せを感じられるのでしょうか?

デンマークでは出産費、教育費、医療費、介護費が無料です。
しかも子供達の学費の心配もしなくても、18歳の成人の学生には生活費が国から支給されるのです。
もちろん老後の生活の心配もありません。

しかも有給休暇は年間6週間あり、国からお金が出るので、堂々と休みが取れるのです。
日本のように周りに気を使ったり、会社に気を使ったりしながら休みを取るのとは全く異なります。

つまり税金は高いけれどそれなりの社会保障制度が確立されているため、心配が少ないというわけです。
これが幸せ度に大きく貢献しているのだと思います。

日本人は結婚し、家族を作ろうとしたら、出産費の心配、子供の教育費の問題に直面します。
「公立に入れるのか、私立に入れるのか?」
「医大に入れるとしたら、いくらかかるのか?」

しかも最近はガンにかかる比率も高くなり医療費の心配があるから、保険のことも考えなくてはなりません。
また両親の介護費についても考えなくてはならず、少しは休みを取ってリフレッシュしたくても、なかなか有給は取りにくい。
自分自身の老後を考えても、年金さえままならない。

幸福度ランキングで日本人が上位に位置するようになるためには、日本の政治、そして社会保障制度がドラスティックに変わらなくては無理でしょう。

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