大人が泣くのは悪いことですか?

2018.07.28 Sat

私は母が大好きな子どもで、母がいないと眠りにつけませんでした。
まだ小学校に上がるか上がらないかの頃、母が祖父母の同時入院で家になかなか帰ってこれない夜、枕を濡らしながら眠りについたことを覚えています。

それ以降は、明治生まれの祖母に
「泣いてはいけない、何があっても毅然とした態度で頑張らなくてはいけない」
と厳しく言われて育ちました。

私が生まれた頃、祖母はすでに70歳を超えていましたから、ちょっと古い教育だったかもしれません。
でも祖母は一生懸命に私と妹を教育してくれました。
私のすぐ下の妹も、祖母の影響は大きかったと今でも口にします。

辛いことや悲しいことがあった時も涙をこらえる癖がつきました。
呼吸は荒くなり、今にも嗚咽が出てきそうなのに、喉のあたりの痛みを飲み込み、一生懸命に泣かないように我慢したことが多く思い出されます。

しかし昨年、悲しい出来事が縦続けに起こり、もう到底我慢することもできず、家に戻って一人になると泣いていました。
とめどもなく流れ出す涙に、『いつになったら私の涙は枯れるのかしら』と思ったものです。
連日、連夜、泣いて泣いて泣いて、まぶたが腫れ上がり、翌日会社に行けないというほど泣き明かすこともありました。

でも、ある時気「涙は私たちを浄化してくれる」と気づきました。
涙が溢れる間は、泣いた方が良いのです。
色々なわだかまりや、辛さ、悲しさは、涙がリセットしてくれます。
全てが浄化されて自然に涙は枯れるまでの間は、心ゆくまで泣くことが大切なのだと気づきました。

私の悲しみはまだ100%解消されていません。
ですから今でも涙することは多々あります。
でも今までのように、泣くことに対して罪の意識は感じません。
涙することは浄化することだとわかっているからです。

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