苦手な食べ物を克服する方法

2017.11.08 Wed

私は小さな頃から好き嫌いが激しくて、幼稚園、小学校とずっと給食で食べられないものが多く、ランチが憂鬱で憂鬱で仕方がありませんでした。小さな頃から肉も魚も好きではなくて、率先して口にしたのはお野菜や海藻類だけです。

当時私を昼間預かっていた祖母は、細くて華奢な私のことを心配して、何としてでもカルシウム源を取らせようと一生懸命だったそうです。
牛乳が嫌いで口にしない私に、カルシウム源としてだましだまし食べさせたのが、佃煮のアミでした。小エビのようなものを甘しょっぱく煮付けたものです。それと、昆布の煮付けだけは大好物でした。

今でも覚えているのが、幼稚園のお昼ごはん。
自宅から白米だけをお弁当箱に入れて行き、牛乳とお惣菜が給食として出されていたのですが、私は食べられないものが多すぎて、家から持って行ったお弁当箱に幼稚園で出されたおかずを詰め込んで帰ろうとしていました。
でも先生に見つかって「食べ終わるまで外で遊んではいけない」と言われ、みんなが毎日外で遊ぶのを横目で羨ましそうに眺めていたものです。

小学校でも牛乳が苦手で、豚肉や牛肉、鶏肉もダメでした。
悪知恵がついた私は、先生の目を盗んで、隣の席の男の子に嫌いなものを食べてもらっていました。

ところがカナダに留学をすることになった頃、友達から
「芳子ちゃん、カナダに行ったらどうするの?食べられないものが多くて困るんじゃない?」
と言われた時
「英語が流暢に話せても、生活面が大変だ」
と気がつきました。

その日から、鶏肉も牛肉も豚肉も目を瞑って食べるように練習をしたのを覚えています。
鳥の皮の毛穴だとか、骨が付いていることで、形や動物そのものを思い出させられるのが苦手でした。
また鶏肉、豚肉、牛肉の匂いにも敏感でした。

ところがカナダに行って、最初に食したステーキに衝撃を受けました。
赤身が多いアルバータビーフだったのですが、牛肉臭さがなくとても美味しかったのです。
デンマークで初めて食した鹿肉も全く臭みがない柔らかいフィレでした。
そしてハードルが高いと思っていたラム肉も、ニュージーランドで食べたら全く苦手な匂いがなく、味わい深いおいしさが広がりました。

「新鮮な肉は匂いが全くなくて、柔らかくて美味しいでしょう?」
と言われ、まさしくその通りだと思いました。
このことをきっかけに、今まで苦手だと思っていたものも、新鮮なものは思い切って食べることにしました。
同じく苦手だったウニやイクラも大好物になり、目が怖いと思っていた鮎なども皮ごと食べられます。

新鮮なものを食す時は新鮮なものを選び、そして苦手意識を取り払って
「再挑戦しよう」
という勇気を持てば、食の世界が広がります。

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