新幹線で見かけた広告について疑問に思ったこと
2017.01.14 Sat新幹線の中でとある広告を見て、複雑な気持ちになりました。
昭和の時代であれば、夫が働き手として一家を養い、妻は専業主婦として夫を支え、夫に従うのが当たり前。
「子供の転校やら引越しやらで本当は大変だけれど、頑張っている夫はもっと大変なはず」
と文句ひとつ言わず、快く夫に従うのが良妻であり、美徳とされました。
でも、もう夫の仕事が一生涯保証されている時代ではありません。
女性も仕事を持ち、共働きで家庭を築くようになりました。
結果婚期が以前より遅くなり、出産年齢も上がり、少子化にも歯止めがかかりません。
このような変化の中で、もしこの広告にあるような全面的に夫のサポートをする女性を求める男性がたくさんいたら。
恋愛に消極的な「草食系男子」に加えて恋愛に全く興味を示さない「絶食系男子」も増えている中、もし昔の強い男を求める女性がたくさんいたら。
きっと、日本の将来には暗雲が立ち込めてしまうでしょう。
男女とも「今は昔」の幻に恋をしたところで、そこに幸せを運ぶ青い鳥はいないのです。
「広告媒体は夢を語るのだから何を表現してもいい」という考えは大間違いです。
知らず知らずのうちに人の心の中に影響を与え、傷つけることもあれば希望の種を植え付けることもあるからです。
広告を出すほどお金がある企業の皆さん、そして広告代理店のコピーライターの皆さんには、是非ともこういうリスクや可能性を踏まえたうえで、日本の将来を明るく照らす広告を作っていただきたいです。
関連記事
-
自分の成長を阻む「設定」とは?誰もが持つ落とし穴
大抵の人には、知らず知らずのうちに自分の中に作ってしまった「設定」があります。 今回は、その設定を取り除くことについてお話をします。 私たちは小さな頃から、親に…
2025.04.02 Wed / WORK&STUDY -
中学生に人気の職業は?100年前と現在の驚くべき変化
先日人生100年時代という言葉から、100年前の状況はどうだったんだろうと疑問を持ち、いろいろ調べてみました。 今から100年前の男性の平均寿命は44.82歳。…
2025.03.22 Sat / WORK&STUDY -
『北欧流 幸せになるためのウェルビーング』の出版記念イベント
『北欧流 幸せになるためのウェルビーング』の出版記念イベントとして、ワークショップの2回目を開催しました。 出版社のキラジェンヌ社が企画してくださり、ほとんどの…
2025.03.02 Sun / WORK&STUDY
芳子ビューエル公式Facebookページ
北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。