「行きたい場所がない」20代との会話から見えた未来の不安
2025.08.09 Satあなたは最近、「知りたい」という気持ちが薄れていると感じることはありませんか?
先日、証券会社の入社2年目の担当者と商談後に世間話をしていたときのこと。
彼から突然、「社長はどうしてそんなに色々なことに興味を持てるんですか?僕なんてやりたいこともなく、土日はボーッと過ごしているだけです」と言われました。
最初は冗談かと思い、「行きたい場所とか、会ってみたい人は?」と聞いてみましたが、返ってきた答えは「全然ないです」。
さらに、「何か知りたければChatGPTに聞けば答えてくれるから、調べる必要がないんです」とまで言うのです。
確かに今は情報が指先ひとつで手に入る便利な時代。でも、AIが出す答えが必ず正しいわけではなく、裏を取る作業も大事。
私にとっては、知りたいと思う気持ちや、自分で調べるプロセスこそが知的好奇心を満たしてくれる大切な時間です。

驚いたのは、彼の友人や彼女も同じ感覚だということ。「海外も危険が多いし、行かなくても映像で見られるからいい」と言うのです。
でも実際に行ってみなければ分からない空気感、匂い、料理の味、そして現地での発見や感動は、映像では絶対に再現できません。
私は彼に「まずはパスポートを取って、どこでもいいから行ってみよう。驚きや発見、刺激に出会うことは大事だよ」と伝えました。
この会話から、便利さの裏で失われつつある“求知欲”の大切さを、改めて考えさせられました。
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