米・バイクレースの悲劇にみた生死の重さ
2018.09.08 Sat米フロリダのデイトナは、車のレースで有名です。
バイカーによるバイカーのバイカーのためのお祭り「デイトナ・ウィーク」が毎年開催されています。
今はどうなのかよくわかりませんが、私が仕事に携わっていた頃のデイトナは、とても熱い場所でした。
通常の車のレースもあれば、バイクのレースもありました。
日本のバイクのレース場に慣れていた私は、取材で訪れたデイトナのレース場にバッファー(衝突時の衝撃を緩衝する物)がないことに気づきました。
生身の人間がバイクでレースをし、ハンドルさばきを間違えた場合、コンクリートの壁に激突するのと、バッファーのある壁に激突するのでは大違いです。
恐れていたことは現実になりました。
バイクウイークの初日、そのコンクリートの壁にレーサーが激突。
そのまま命を落としました。
ショックだったのは、それでもレースを完全にストップしないこと。
バイクはスピードを落として事故車とレーサーが運ばれるまで待ち、そのままレースを継続させるのです。
次の日には、首の骨を折って、レーサーが亡くなる事実を目の当たりにしました。
そのレーサーの父親はコックピットにいたのですが、息子の事故を見たショックで心臓麻痺を起こし、彼もまた亡くなりました。
それでもレースが継続されるという事実にさらにショックを受けました。
いろいろな趣味や仕事でも、何か一つに熱中することはあるでしょう。
でも生命が関わってくるのであれば、注意を払うべきこともあるのではないか?
と強く感じたのを思い出します。
みなさんはどう思われますか?
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