死の直前に訪れる、不思議な「慈悲の時間」

2020.11.07 Sat

父は生活習慣病とも言える肺癌で、10年ほど前に亡くなりました。

荷物の整理をしていたら父が書いた挨拶状が出てきました。
5月29日に入院して抗がん剤治療をし、約1か月後の6月23日にいったん退院したとき、知り合い宛てに書いた挨拶状です。
挨拶状には、治療が終わったこと、皆さんに闘病中色々とお世話になりそれが励みになったことなどが丁寧に綴られていて、快気祝いの気持ちを込めて皆さんに贈り物をしたいと締めくくられていました。

その時は癌の影が消えて「これからもっと健康に気を付けて生きていこう」という気概が感じられるほど元気そうでした。

『Mercy Period(慈悲の時間)』というものがあります。
重病の人や瀕死の重体の人でも、死の直前に短い期間だけ、病気や怪我の状態が信じられないほど回復して、どこかに出歩けたり会話したりする時間が神様から与えられることを意味します。

あの挨拶状をしたためていた期間は、父にとってのMercy Periodでした。
抗癌剤にはいくつか種類がありますが、同じ薬は2度と使えないそうです。
一番効果的なものを症状から割り出して投与するので
「再発した場合はもう使えないから、最初ほど効果は出ない」
と医者から説明を受けました。

わずかな期間でしたが、父は私たちと食事に出かけたり、好きな釣りに行ったりと、若返ったような日々を送りました。

こうして荷物の整理をたまにすると、思わぬ思い出に出会います。
みなさんも、土日に荷物の整理をしてみてはいかがでしょうか。
思い出の掘り出し物があるかもしれません。

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