心が落ち着く「エミール・クーエの暗示」をやってみてわかったこと
2020.10.07 Wedスティーブマーティンがリメイクで主演を演じた「ピンクパンサー」では、スティーブマーティンよりピーターセラーズが印象に残りました。
ピーターセラーズ演じるクルソー警部と折り合いの悪かった同僚警部が精神的にやられてしまい、メンタルクリニックで治療を受けるシーンで
「I’m getting better and better every day.(毎日あらゆる面で私はますますよくなっている)」
と何度も何度も自分自身に言い聞かせ、正常な状態をキープしようとしていたのです。
先日のセミナーで、これは「エミール・クーエの暗示」と呼ばれているものだと知りました。
エミール・クーエは19世紀後半のフランス人の心理学者・薬剤師で、自己暗示、覚醒状態での暗示を研究した自己啓発の大家としても有名です。
「I’m getting better and better every day.(毎日あらゆる面で私はますますよくなっている)」
という肯定的な言葉を毎日20回口にすると、ヒステリー病やパーキンソン病の治療にも貢献するそうです。

人間が記憶を構築する過程で、脳の中では全ての情報を音声化して理解すると言われています。
繰り返し言葉にすることで、自分自身の脳の中にその言葉を記憶させ、何か自分自身にとってよくないことがあるたびに自分を楽にしてくれる肯定的な記憶を引き出せるようになります。
つまり、良い状態をキープできるということです。
これらの知識を教わった村井啓一先生は、毎晩寝る前に自分自身に
「今夜は深く良い眠りにつくぞ!明日は爽快な朝を迎えるぞ!」
と肯定的な言葉をかけ、朝目が覚めたときにも同じように
「ああ、よく眠った!今日も良い日のスタートだ!」
という言葉をかけることで、とても前向きな生活が営めるとおっしゃっていました。
私は夜になるとなんとなく眠りにつき、朝はなんとなく眠い目を擦って起きていたのですが、その日から先生のおっしゃったことを自分なりの言葉で実行したところ、今までにない清々しさを感じました。
ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょうか?
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