経営の危機に際して、まず最初に考えるべきこと

2015.12.09 Wed

起業して間もない頃、先輩の勧めであるセミナーに参加することになりました。
二泊三日の泊まり込みと聞き、恐る恐る参加したのですが、思いの他学びの多いセミナーでした。
 
今でも一番記憶に残っている講座に、「ライフボート」というものがありました。
 
私たちはそれぞれ10人のグループに分けられていて、二日間に渡るセミナーを通して、かなり仲良くなっていました。
最終日の午後の講座がこの「ライフボート」でした。
 
トレーナーが次のように言いました。
「さあ、みんなが乗っている船が転覆しそうです。みなさん急いでライフボートに乗り移って避難しなくてはなりません!
でもこのライフボートには、8人しか乗れません。自分がライフボートに乗せたい人を8人選んで紙に書いてください。」
 
そこで与えられた時間は3分間。
真剣に考えて、8人の名前を紙に書き、その理由も記載しなくてはいけなかったので、記載しました。
 
ライフボート
 
トレーナーは各自にそのリストをみんなの前で読ませます。
どうに頑張ったところで、2名は乗せられないとして排除されるわけです。
それは2日間行動を共にした仲間にとっては辛い選択でした。
 
発表を終えた私たちに、トレーナーが言いました。
「自分自身の名前を書かなかった人、立ちなさい!」
三分の一くらいの人が立ち上がりました。
 
どんなことがあろうと、まず自分自身を救えない人は、人を救うことはできない、とトレーナーは言いました。
いくらライフボートに人を乗せてやったところで、そのライフボートが岸に辿り着かなければ、みな死んでしまう。
良かれとおもって自己犠牲を図ったあなたは早く溺れ死んでしまう可能性が高く、つまり無責任であること。
責任感がある人は、最後の最後まで、ライフボートを漕いで生き抜こうとする人であるということ。
 
他人に良い顔を見せようとして、自己犠牲を図ることは、許されないということを教わりました。
 
大切なこと、それはまずは自分を救うこと。
その上で、仲間を救う事が可能であるということ。
 
これは倫理観を明確にする上でも大切なセミナーだったと思います
私の企業人としての人生の中で、この考え方はいろいろな選択を迫られた時、指針となりましたし、
成功するための一番重要なポイントだと今でも思っています。

関連記事

  • 10月26日で、創業したアペックスを卒業します

    秋になると涼しくなり、ちょっと寂しい気持ちになります。 株式会社アペックスを起業してからの32年間、立派な会社に育て、そこで働く人々の幸せを願って頑張ってきまし…

  • コロナ禍で長年続いた紙文化の終わりを感じた話

    今まで本当に多くの契約書を交わしてきましたが、日本はほぼ100%紙でした。 印鑑を押して契約書を二部作り、双方で一部づつ保管するというもので、場合によっては収入…

  • 脳のアンチエイジングに何より大切なことは?

    大好きな思い出の映画は、イギリスの『小さな恋のメロディー』。 マークレスターとの可愛らしい恋の物語です。 ジャックワイルドがとても良い味を醸し出していました。 …

芳子ビューエル公式Facebookページ

北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。