出世するほど、忘れてはいけないと思うこと

2016.08.27 Sat

ついこの間、大先輩からご紹介されたとても成功している女性と夕食をご一緒しました。
彼女は私とほぼ同じ年代。
しかしいま現在彼女が保有する資産は、私たちが想像するものの数十倍〜数百倍はあり、ものすごいビジネスモデルを作り上げた人。
有名なイベントに関わるなど、女性起業家として尊敬に足る人だと思いました。
 
最初の会食から一ヶ月。
今度は場所を変えて、素敵な広尾のレストランでのランチミーティング。
 
ここ数年間、仕事もお金もある程度楽になってきた私は、今までのように、一生懸命にビシッと着飾って、肩に力を入れなくても良いのではないか?と思い始め、
スーツよりはカジュアルなジャケットとワンピース、またはカットソーにパンツといったファッションを好むようになりました。
 
広尾でのランチの日。
旧知の大先輩は、いつものように素敵なファッションでいらっしゃいました
私は、カジュアルな今年流行りのグリーンとブルーの爽やかなカットソーにオフホワイトのパンツ。
これはテレビに出るときにも好まれるファッションです。
 
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そこに現れた起業家の彼女は、名だたるファッションデザイナーのディナーパーティーに今すぐにでも参加できるような出で立ちでした。
内心思いました。「ああ、お金がある女性経営者と言ったら、、、というべき典型ファッション」と。
  
お食事が進む中、大先輩が、午後はみんなで、近くのファッションデザイナーのお店に行こうと言い出しました。
すると彼女が、私を上から下まで舐めるような目で見て、
「あら、でもねえ、」といかにも私のファッションはその場にそぐわないということを明確にしたのです。
 
「あ、私のことは気になさらないでください。私は仕事があるので、ここで失礼して、また夜のイベントのときにお会いしますから。」ととっさに言いました。
私も鈍感ではありませんから、彼女の目つきやコメントが、何を言いたいかを理解するのに時間はかかりませんでした
 
こんな経験、何年ぶりのことでしょうか?
人から私はその場にふさわしくないと完全否定されること。
 
資産が増え、社会的なステータスが上になるほど、私自身は、
「お金のなかった時代を忘れてはいけない。本来の経済観を忘れたら、私は私でなくなる」
という思いで今までやってきました。
 
ランチミーティングは、大先輩と彼女との何人かの共通する友達に対する批評会で終わりました。
私自身は、ほとんど会話に参加するチャンスもないまま、時々ふられた会話に相槌を打つ程度で終わりました。
 
昔の私なら、完全にアウェイの状況に、きっと涙していたかもしれません。
でも今の私は、そんなことでは泣くつもりも無く、ただただ、美味しいお食事を堪能したのでした。
 
その日は夜に、別の友人が主催しているイベントを観に行くことになっていました。
ランチ後、夜のお約束をして別れる際に、駄目押しで、彼女がこう言いました。
「着替えられるんでしょ?夜の会の前に?」と。
 
一旦解散後、仕方がないのでブティックへ立ち寄り、そこで、コンサバなワンピースを見立ててもらい、アクセサリーも購入。黒の長袖のワンピースに大振りのアクセサリーでまとめました。
 
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なんだか馬鹿馬鹿しい気持ちになりながらも、あの、人をバカにしたような目つきとコメントを思い出すと、やはりこのままの出で立ちで夜のイベントにはいけないと思いました。
 
再び夜の会の直前にお蕎麦やさんで集合。
「あら、素敵ね、長袖だし、着替えたのね。」
「本当に似合うわ。素敵よ。」
と絶賛のコメント。
 
それでも食事中、じっと私を観察していた彼女が最後に言いました。
「いいわね、そのワンピース、シワになりにくそうね。」と。
決して安くはないワンピースですが、シルクではありません。
私は彼女にニコッと笑顔を向けると、こう言いました。
「ええ、ポリエステルですから。」と。
 
私の嫌味を彼女は感じ取ったでしょうか?
 
もしも私が世界ランキングでトップ10に入るだけの資産があったとして、それを彼女が知っていたら、
たとえジーンズで高級なレストランに現れたとしても、彼女は喜んで私に笑顔を向けたかもしれないと思いました。

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