夢のようなプレゼント。娘からの「水曜日のブーケ」

2016.04.20 Wed

「お母さん、お誕生日のお祝いに何が欲しい?」
と、娘に聞かれたのは、数年前のこと。
 
その頃会社は増収増益ではあったものの、今後の進むべき道について私は悩んでいました。
経営者として悩みつつも、営業として陣頭指揮も取らなくてはならない、そんな私にとって、週の真ん中である水曜日は一番長く感じられる日でした。
 
ふと、そんな長くてちょっと気持ちが落ち込む日を明るくするものないかな?と考えた時に、大好きな花があったら嬉しいな〜と思いました。
冗談で、「毎週水曜日にお花が届いたら嬉しいな!」と娘に言ったのを覚えています。
 
今考えたら、よくもそんな事を冗談でも口にしたものだと思います。
お誕生日のプレゼントというより、映画かドラマに出てくる夢のようなプレゼントを口にしていたわけです。
 
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そんな私の規格外のリクエストをまともに受け止めてくれた娘は、いろいろ調べて珍しいお花で素敵なブーケを作ってくれることで有名な都内のフローリストを探し出してくれました。
そこに依頼して、毎週水曜日に素敵なブーケが届くように手配してくれたのです!
 
目が三角になっている時でも、書類に忙殺されている時でも、
「ビューエルさん、お花が届いていますよ!」の一言に、
やっていることはそのままにして、花器を選んで、お花を素敵なブーケ用のラッピングから外し、
ちょっと茎の長さを切ったり、お花の位置や角度をアレンジしている時の幸せな気持ち、そしてアレンジしたお花をそっとキャビネットに飾る時の満足感。
季節の花や見たことのないグリーンなど、本当に楽しませてもらいました。
 
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スタッフの中には、毎週届くお花の種類や名前を聞きたがり、とても楽しみにしてくれている人もいました。
 
1年間だけのはずだった毎週水曜日のお花、「悪いから、もうやめにしてちょうだい。」と以前娘に断った時に、「大丈夫だから気にしないで。」と言ってお花を送り続けてくれました。
 
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もっと前にありがとうの気持ちと一緒に、「もう十分に楽しませてもらったので」、と断るべきだった毎週水曜日のブーケ。
娘の好意に甘え続けてしまいました。
 
先週、娘にお礼の言葉を伝えて、水曜日のブーケに終止符を打ってもらいました。
私は娘から一生分のお花をいただいた幸せな母親だとつくづく思いました。
 
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