常夏の人はなぜ急がない?気候が育てる2つの豊かさ

2026.08.08 Sat

私はかつてキューバやモルディブ、ハワイなど世界中の海でダイビングを楽しみ、多くの常夏の国々を訪れました。そこで出会った人々は皆どこかのんびりとしており、私たち日本人のように時間に追われセカセカと生きる姿はありません。

一方で、北欧や日本の北海道のような厳しい冬が存在する地域では、古くから食料の備蓄や燃料の確保、寒さを凌ぐ衣服の準備といった「生きるための綿密な計画」が欠かせませんでした。計画的な行動や限られた時間を大切にする姿勢は、寒い地域だからこそ育まれた生きるための智恵です。

対照的に、通年で食料が得やすく過ごしやすい常夏の国々では、「今」という瞬間を楽しみ、自然のリズムに身を委ねる柔軟な価値観が自然と根付いていきます。

先日、グアムの博物館を訪れた際、現地の子供向けに上映されていた島の文化と歴史のビデオを観る機会がありました。厳しい航海を経て島に辿り着き、暮らしを作り上げた人々の歴史を目にした時、ふと北海道のアイヌ民族の歴史と重なりました。

気候も文化も全く異なる環境でありながら、人間はそれぞれの土地の自然に適応し、豊かな歴史を紡いできたのです。

ウェルビーイングアドバイザーの視点から考えると、自然環境こそが人の幸福の形を形作ると実感します。

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