メキシコの「鶏飯」がおいしすぎた話

2023.09.20 Wed

鹿児島県の郷土料理の中で特に好きなのが『鶏飯(けいはん)』です。
ほぐした鶏肉、干し椎茸、錦糸卵、パパイヤの味噌漬け、そして香りづけにみかんの皮などを白いご飯の上にのせ、鶏がらスープをかけて食べます。
最初に鶏飯を食べたのは、奄美大島へ星フグを見に行った時で、ダイビング仲間から鶏飯のおいしさを聞き、有名なお店に行ったのを覚えています。

その鶏飯にそっくりなメキシコのお料理に出会いました。
プエプラという歴史ある街にある、チキン料理で有名なお店で前菜に出されたチキンスープなのですが、とにかく日本人の口によく合います。

最初は、スープ皿に白米とほぐしたチキンが乗ったものがサーブされます。
プエプラは青や黄色などのカラフルで鮮やかな発色の陶器、タラベラ焼きで有名な街だけあって、スープ皿がとても素敵です。

そこにチキンコンソメスープをたっぷりと入れてくれます。
この時点で日本人である私にとってはとってもおいしそう。

そこへ、スープ皿の向こうにある小皿にたっぷりと乗ったライム、トマト、オニオン、チリ、香草のみじん切りを自分の好みでこのスープに加えます。さすがメキシコ!

最初は恐る恐るちょっとだけ入れていたのですが、ライムを入れれば入れるだけ香りが立って、トマトや玉ねぎ、それに香草が豊かな味を醸し出してくれます。
そして最後に、辛さに注意しながらチリを入れて味を調整。

一緒のテーブルにいた日本人男性は、あまりにおいしかったのか、最後はスプーンで食べていられずにスープ皿を持ち上げ、綺麗に最後までいただいていました。

また食べてみたい!と思うメキシコの鶏飯でした。

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