時間の体感速度はなぜ変わる?隠された老化予防のヒント

2022.05.23 Mon

みなさんは子供の頃、1日が本当に長くて、たくさん色々なことをして遊んだ気がしませんか?
夏休み=ものすごく長いお休みという記憶がありませんか?

一方で「歳をとるにつれて、時間の経過がどんどん速くなる気がする」という発言をあちこちで耳にします。
コロナ禍になってすでに3年が過ぎたと聞いて、
「え?3年?」
と意外に思う人もいると思います。

「同じことを何度も経験するから速く感じられる」という人もいますが、本当は「脳の処理能力が落ちてきているから速く感じられる」のです。

脳にとって、最も優先順位が高いのは生存能力を守る働きです。
子供にとっては、起こることの多くが「新しい出来事」です。
経験値の低い子供の脳は、それはそれは忙しく日々子供の生存を守るために動いています。

ところが大人になるにつれて経験値が増え、あまり多くのことを考えなくても済むようになります。
生存を脅かすようなことがない限り、脳がそこまで忙しく活動しなくなるのです。

なので、生存を脅かすようなことが起きれば、大人になってからも時間が長く感じられます。
交通事故にあった人が、
「車にはねられたとき、地面まで落ちるまでのわずか数秒が、まるでスローモーションのようにゆっくりと感じられた」
という話を聞いたことありませんか?

実際にはわずか数秒のことをスローモーションのように長く感じるというのは、緊急事態に対応するため、脳が「生きるためにどうしたらいいのか?」と一生懸命に処理能力を駆使しているからです。
「右側に縁石があるから左側に落ちた方がいい。体を少し左に捻ろう。このまま落ちると、顔から落ちることになるから、両手で顔を覆ってカバーしよう」
などなど。
脳の処理能力が上がると、時間はすごく長く感じられるのです。

逆のことを言うと、歳をとってボケたくないと思っている人は、脳を活性化させればいいということ。

ではどうやって脳を活性化できるかというと、新しいことにチャレンジするのが一番良いのです。
経験値のないことにチャレンジすると、ハードルが上がって不安を感じます。
そうすることで、脳はどうしたら不安を感じないかと考えますから、脳が活性化されて老化しにくくなるのです。

「老化を防ぐこと」は「チャレンジを常にすること」であり、「命をかけて生きること」なのだと思います。

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