私のキャリアのターニングポイント
2021.01.16 Sat私のキャリアの中でも大きなターニングポイントになったのが、テディーベアーと人形たちとの出会いです。
フジテレビとの取引が始まり、『出たMONO勝負』という番組とお仕事をしていた時に、番組のプロデューサーやバイヤーから
「テディーベアーを取り扱いたい。もうすでに日本で人気のドイツのシュタイフとかではなく、まだ日本人があまり知らないけど聞いたら『ヘ〜』と驚くような作家さんのものを探して欲しい」
と言われました。
ところが当時はインターネットなどはなく、大使館の商務部や、商工会議所、雑誌などからソーシングするので、とても大変でした。
やっと見つけたのが、ディズニーのデザイナーをしていたアメリカオハイオ州在住の作家、リンダ・ヘンリさんです。
その作家さんが作るテディーベアーは本当にリアル。
初めて送ってもらったToby(上)は今でも私の家にいますが、箱から出して机の上に置いておくと視線を感じるほどです。
リンダさんがディズニーやマリーオズモンドの人形も作っていたことから、テディーベアーの後には、とてもリアルなリーミドルトン・オリジナル・ドールズというブランドを紹介してもらい、その人形も日本で販売するに至りました。
この人形はアメリカのヒットテレビ番組『ER』で子役として活躍するほどリアルで、首も座らず、重さも生まれたての赤ちゃんほどあり、足などもリアルに動くというとても珍しいものでした。
テディーベアーには抵抗がなかった私ですが、このお人形たちを売る自信はありませんでした。
ところがここまで個性が強いものというのは、逆に好き嫌いがはっきりするものでもあり、市場性という意味ではとても面白いと感じました。
懐かしい懐かしいショットです。
私が写っている写真は、TAKARA がこれらの人形を販売すると決定した時のものです。
日本の人形、特に看護師や助産師さんがトレーニングに使うものはあまり可愛らしいものがなく、そういう分野からも非常に喜ばれたのを覚えています。
いまだに私の家にはトビーをはじめとするテディーベアーが3匹。そしてお人形たちが3体いて、当時を懐かしく思います。
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