ご近所のお葬式をお手伝いした時の話

2018.08.15 Wed

今は斎場でのお葬式が多いため、ご近所だからと言ってお葬式のお手伝いをする風習は少なくなりました。

私が昔住んでいたところはいろいろな風習が残っていて、ご近所のお葬式はみんなでお手伝いをしていました。

その地区で大きな建設業を営んでいる会社の炊事場を借りて、おにぎりをご近所の婦人会の人で100個近く握ったり、お煮しめを作ったり。

皆仕事を休み、半日かけてたくさんのものを作ったのです。

 

割烹着がなかった私はいつも使っている花柄のエプロンでお手伝いに行って、ちょっと肩身の狭い思いをしました。

それ以来、糊のきいた白の割烹着だけは常備するようにしています。

 

ただ、この話には意外な結末があります。

自宅での葬儀ということで、参列者のためにたくさんの食事を作って準備をしたわけですが、この葬儀の喪主の家族はほとんど人付き合いをしない家族だったのです。

しかもほとんどの親類が遠方で来ないということでしたので、参列に来た人は10人いるかいないかでした。

喪主は有名なハウスメーカーの副所長さんを務めていた人なので、なぜこんなに参列者が少ないのかと、皆不思議がっていました。

 

区長さんの機転で、お坊さんの読経中に割烹着やエプロンをしたままの私たちがお焼香に並び、さらに割烹着もエプロンも外して、喪服姿でもう一度並んでお焼香をすることになりました。

2度もお焼香をするために並んだのです。

100個も作ったおにぎりはほとんど余ってしまって、近所の子供達に食べてもらい、お煮しめもタッパウエアに入れて持ち帰り、夕食に食べました。

 

今思い出すとおかしな話ですが、白の割烹着だけはいざというときのために常備しておこうと思います。

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