【お盆の過ごし方】心が整う3つの理由

2026.09.02 Wed

連休やお盆の時期、慌ただしい日常から離れて「本当の心の休息」を取れていますか? 日本の伝統的な行事には、北欧のウェルビーイングにも通じる、自分軸を整えるための豊かな知恵が詰まっています。

毎年8月12日の夕方には、お花の籠盛りを実家に届けるようにしています。少しでもお仏壇の周りが華やかになればという小さな心配りですが、花を選ぶ時間は私自身の心を整える時間でもあります。

◆祖父母が教えてくれた、祈りと暮らしの知恵

昔はお盆というと、祖父母と一緒に迎え盆や送り盆など、色々な準備をしたのを覚えています。

お盆の起源は、仏教の教えに基づく盂蘭盆会(うらぼんえ)です。インドで亡くなった方々の霊を慰めるために行われていた供養儀式が中国を経て飛鳥時代に日本へ伝来し、古代からの祖先崇拝の習慣と結びついて今の形になりました。地域によって7月や8月の違いはありますが、8月に行うのが一般的です。

幼い頃、朝早くにお墓参りに行き、夕方には祖父が玄関先で火を焚いて「あの世から魂が迷わないで家に着けるように目印にするんだよ」と話してくれた光景は、今も鮮明に心に残っています。

また、祖父母からはこんな知恵も教わりました。 「水辺はあの世とこの世の通り道だから、お盆の時期は海や川へ行ってはいけない」 ニュースで水難事故を見かけるたび、この何気ない教えを思い出します。生き物を殺生すること、針仕事や棘のある花を飾ること、引っ越しや結婚式などの祝い事を避けるべきという言い伝えも、過酷な暑さのなかで命を慈しみ、慎ましく身を守るための先人の知恵だったのではないでしょうか。

◆時代が変わっても残したい、家族の絆

今年は14日に実家のお仏壇へお線香をあげに行きました。 妹が今年もお茄子ときゅうりで精霊馬を作ってくれていたのですが、とうもろこしの毛で作った可愛らしいしっぽがついていて、思わず笑みがこぼれました。

16日の送り火は、小学校に上がる前後に祖父が焚いていたのを見たのが最後かもしれません。形式そのものは時代の変化とともに随分と変わってきました。

けれど、実感するのは、「立ち止まり、ルーツや家族と向き合う時間の尊さ」です。
効率を求める日々の中で、実家で家族と顔を合わせ、亡き人に想いを馳せる。
それこそが、現代を生きる私たちが自分軸を取り戻すための、本質的なウェルビーイングにつながるのではないでしょうか。

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