海外経験者が語る、日本の医療制度のすごさ
2025.10.04 Satあなたは、具合が悪くなったとき「すぐ病院に行ける」ことを、当たり前だと思っていませんか?
実はこの“当たり前”が、海外の人から見るととても恵まれたことなのです。
先日、カナダから娘の友人夫妻が来日しました。彼らはバンクーバー近郊のサーリー市に住んでおり、日本への移住を検討しているそうです。そこで私が驚いたのが、彼らが話してくれた「医療制度」の違いでした。
私がカナダに住んでいた頃、現地には「ファミリードクター制度」がありました。どんな悩みでもまずは担当の医師に相談し、必要に応じて病院に紹介される――そんな仕組みです。ところが今では、そのファミリードクターに予約を取るだけで数日、時には1週間以上も待つことがあるそう。しかも紹介先の専門医にもすぐには診てもらえず、検査や手術まで数週間〜数か月待ちというケースも珍しくありません。
一方、日本ではどうでしょう。風邪でも腹痛でも、アポなしで病院に行けば当日中に診てもらえることがほとんど。医師を自由に選べるという点も、大きな違いです。
このスピード感や柔軟性は、海外では決して当たり前ではないのです。
以前、デンマークの友人と話したときも、こんな印象的な言葉をもらいました。
「医療費が無料なのはありがたいけれど、たとえば膝や股関節の手術をお願いしても“順番は1年半後”なんてこともあるの。結局、みんなお金を払って他の国で手術を受けるのよ。」
医療が無償というと、一見「理想的」に思えますが、待ち時間の長さという別の問題があるのです。
国の制度には一長一短がありますが、改めて外から日本を見てみると、この国がいかに「住む人に優しい仕組み」で支えられているかに気づかされます。
日々の小さな安心――それは、海外に出て初めてわかる日本の大きな恵みなのかもしれません。
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