カナダは住みにくい?日本に移住したくなる3つの理由
2025.10.01 Wedあなたは「カナダは住みやすい国」というイメージをお持ちではありませんか?
実は、最近はその印象とは少し違う現実が広がっているようです。
先日、カナダ・サーリー市から娘の友人夫妻が来日しました。目的の一つは「日本への移住の可能性を検証すること」。
彼らが暮らすサーリーは、私自身が8年半住んだ馴染み深い街です。かつては自然も豊かで、人も穏やか。私も娘も「カナダはとても住みやすい」と感じていました。
(娘の家でゲームを楽しむ友人夫妻)
ところが今回聞いた話は、私の記憶とはだいぶ違っていました。サーリーでは近年、特にインド系移民が急増し、小学校や中学校の児童の多数派がインド人に。逆に長年住む人々がマイノリティーになっているそうです。
かつては香港系や中国本土からの移民が中心で、その影響で不動産価格が高騰。地元のカナダ人が家を購入できない状況も広がっていると聞きます。
さらに深刻なのは医療です。友人夫妻の一人は持病を抱えていますが、カナダでは医師に簡単には会えません。予約が取れず、治療が必要でもなかなか診てもらえない。これは生活の安心を大きく揺るがす問題です。
そんな背景から彼らは「将来を考えると不安が多すぎる」と語り、日本移住の可能性を探ることに。実際に岩手で古民家を手に入れ、自治体の支援を受けながら暮らすカナダ人家族にも会ってきたそうです。レンタカーで日本各地を巡りながら、その思いはさらに強まったと話していました。
娘も私も、こうした話を聞きながら考えさせられました。日本では、体調が悪ければすぐに医者に行ける。多少待たされても必ず診てもらえる。
この「当たり前」が、実はとてもありがたいことなのです。
国ごとに良い面・悪い面がありますが、今回の再会を通じて「暮らしやすさ」とは単に物価や環境だけでなく、医療や安心感といった要素に支えられていると改めて感じた週末でした。
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