自分らしいファッションのつくり方
2019.11.22 Friこれまで自分らしいファッションとは無縁の生活を送ってきました。
カナダでの最初の仕事はオフィス機器販売会社の営業で、教育委員会や学校などを回るため、入社した時から
「営業職はスーツ着用」
と教わりました。
事務職の女の子たちが、セーターにパンツやスカートで出社するのを見て、
「楽だろうな〜」
と思いつつも、まだ数少なかった営業女性としてプライドを持っていた記憶があります。
営業は指先で色々な機械類を操作するため、女性は必ずマニュキアをするようにと指導を受けました。
そして色についてもピンク、ベージュなどのコンサバな色を指定されました。
モントリオールの方からやってきたフレンチカナディアンの営業女性は、夏に素足でサンダルを履いて、スリットの深いタイトなスカートを履いていました。
それをよく思わなかった上司が「ストッキング着用、サンダル禁止」という決まりを作った記憶があります。
多分、私のファッションの基本はこの時に形成されたのだと思います。
長いことスーツにブラウスが定番でしたし、あまりトレンドを気にしなくて良いので楽といえば楽でした。
ですが、ジェトロの輸入専門家の仕事を請け負い、各国の展示会を回り始めた今、心境の変化が生まれました。
色々な国・職種のプロの女性を見ているうちに
「そろそろ私も『自分らしい』ファッションを楽しんでも良いのではないか?」
と思うようになりました。
自分らしい、と口に出すのは簡単ですが、実践するのは難しいものです。
最初は『おっさんレンタル』の主催者である西本さんにアドバイスをいただきました。
西本さんの本業はスタイリストなのです。とてもお世話になりました。
スタイリストさんは、客観的かつ専門的なアドバイスをくださるので、ファッションの幅を広げる良い勉強ができます。
自分では似合わないと思い込んでいるものでも、意外としっくりきたりするものです。
今では『自分らしさ』がだんだんとわかるようになりました。
このプロフィール写真のワンピースは、もともとイギリスのセミアンティークの布。
テーブルクロス用に販売されていたのですが、素敵な花柄だったので、ワンピースに仕立ててもらいました。
ノースリーブのワンピースは上にジャケットを羽織るだけできちんと見えます。
羽織るものをジャケットではなくカーディガンにすると、優しい印象になります。
靴はできるだけローヒールのものを履くようにしています。
単純に歩くことが多く、足の負担を減らすためです。
ただ、見た目はシャープに見えるデザインのものを選ぶようにしています。
そうすることで、足元が締まります。
自分らしさは個性の反映であり、自分自身のライフスタイルに合ったもの。
ファッションの流行りの色や形を楽しみつつも、常に自分らしさを意識するのがポイントです。
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