「人生を変える人」とはどんな人か?

2022.01.28 Fri

長年の友人であるLennart Larsen氏と出会ったのは、1998年のこと。
ジェトロの輸入専門家としてデンマークに行った時、ヨーロッパ第4位の規模の老舗寝具メーカーで社長を務めていました。

デンマークのヒュッゲの精神を一番間近で体感させてくれたのもLennart氏です。
休日は自宅に呼んでくれて、奥様や家族と一緒にベリーピッキングをしたり、庭が面している大きな池を小さなボートでゆっくりと回ったりしました。
本当に素敵なゆったりとした休日です。

仕事終わりに海岸線を走っている時は、彼の行きつけのフィッシュハウスに立ち寄ってビールやフィッシュケーキを買いました。
そして防波堤に腰掛けて、夕日が沈むのを見ながらフィッシュケーキを片手にビールを飲むのです。
本当に贅沢な時間でした。

そんな彼は、除夜の鐘が鳴る頃に必ず電話をくれます。
話をするうちに1月1日を迎え、新年を祝い合うのです。
去年の大晦日は10時半くらいに疲れて眠ってしまったのですが、12時ちょうどくらいに電話の音が鳴りました。
もちろんLennart氏です。

Lennart氏は、奥様が2年前に他界してから引退してTuno島に引っ越し、ほとんどコペンハーゲンには出ていません。
それでも今は前向きに考えられるようになってきたという話や、私と一緒にたくさんの寝具を日本で販売できたのはとても素晴らしい思い出だという話、日本にきた回数を日数で通算すると1年になるという話などをして、懐かしさでいっぱいになりました。

人生の中では、何人か自分の人生を大きく変えるきっかけになる人がいます。
私にとっては、Lennart氏が間違いなくその一人です。
素敵な友人を持つことは大きな財産だと改めて感じました。

 

関連記事

  • 北欧流・長期休暇のすすめ

    昨日デンマークの友人から、お休みに入ると連絡がありました。 三月から四月にかけてモルディブに行くとのこと。羨ましいお話です。 友人は会社経営者で自由にお休みを取…

  • 贅沢な船旅「ガンツウ」のお食事

    先日行ってきた『ガンツウ』の船旅については、公式HPで 【建築家・堀部安嗣氏のデザインによる太陽や海の色を映し出すシルバー色の船体の中には、わずか19室の全室テ…

  • 船内で和菓子を振る舞う『ガンツウ』の船旅

    親友の昭子さんとの記念旅行に選んだ『ガンツウ』乗船。 忘れられないとても素晴らしい旅行となりました。 日没には、瀬戸内海の島々のシルエットが美しく浮かび上がりま…

芳子ビューエル公式Facebookページ

北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。