秋になると思い出す祖母の後ろ姿

2019.10.05 Sat

秋の思い出といえば、祖母が柿をむいている後姿が思い浮かびます。

小さかった頃、大きい柿の木があるご近所の方が毎年渋柿をたくさん持ってきてくれたのです。
祖母は大きな袋から一つずつ柿を取り出して丁寧に拭き、陽の暖かい縁側に座って一生懸命むいていました。
生米の中に入れて10日ほど経つと、渋かった柿がとっても甘くなります。
とても美味しくなり、まるで魔法のようでした。

焼酎を吹きかけて置いておくと、こちらもまた渋みが取れて美味しいのです。
ただ、熟すのをかなり待った覚えがあります。
柿の中はゼリー状になって、トロンとしてとても柔らかくなっていました。

それ以外の柿は一つづつ軒下に下げ、干し柿にしていました。
手間のかかる作業でしたが、祖母は根気よく干し柿作りをしていました。

先日いつも行くりんご園に行った時に、りんご園の方が一生懸命に干し柿を作っていて、とても懐かしい気持ちになりました。

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