母の思い
2016.12.17 Sat私の誕生日は11月29日です。
毎年母は私の誕生日近くになると、1万円札が入ったご祝儀袋を贈ってくれます。
いつ母がこういったことを始めたのか、よく覚えてはいませんが、
最初は
「いつももらってばかりいて申し訳ないから、 誕生日くらいおごらせて」
と言って、 お祝い袋を手渡してくれました。遠慮する私に、
「私はね、小金持ちだから、使うところもないし、 少しは使わせて」
と言ったり、
「たまには自分のことだけを考えて、好きなものを買いなさい」
最初のうちは母の言葉通り、もらった1万円にちょっとお金を足してバッグを買ったり、お財布を買ったりしていました。
ところが父が肺がんだと診断されたあたりから、
「もしかして、 お母さんからこうしたお祝いをもらえるのは、 今年が最後かもしれない。」
という気持ちが頭をもたげました。
そう思うともったいなくて、母からのお祝いを使えなくなりました。
今年も母からお祝い袋をいただきました。
「美味しいものでも食べてください」
という、母の独特の筆跡。
神棚にあげたまま使えない母からの贈り物。
これから先も使えないかもしれません。
関連記事
-
はじめてのボール遊びを体験した愛犬エイスくん
私のパートナー犬であるエイスくんは、4歳のブラックのラブラドールです。 警察犬のトレーニングをずっとしてきて、臭気選別など特殊なトレーニングはかなり得意です。 …
2023.01.11 Wed / FAMILY -
日本の昔話をモチーフにした叔父の愛しい絵たち
叔父の五十嵐健二氏(昭和18年生まれ)は造形作家で、生涯通じて非常に面白い活動をしてきました。 武蔵野美術大学を卒業後、五関張り子の蓮見豊七氏に従事し、その後は…
2022.09.05 Mon / FAMILY -
感動したお葬式の挨拶
私の所属している国際的な社会奉仕連合団体「ロータリークラブ」のメンバーさんが先月お亡くなりになりました。 あまりに急なお知らせだったので、事務局に電話で確認した…
2022.04.17 Sun / FAMILY
芳子ビューエル公式Facebookページ
北欧流ライフプロデュース術を発信していきます。
「いいね!」をお願いいたします。