日常を豊かにする「視点」の変え方

2026.05.02 Sat

「当たり前」だと思っていた物の名前や背景に、実は深い歴史や繋がりが隠れていると気づいたとき。
世界が、少しだけ色彩を増して見えてきませんか?

先日、国際色豊かなイベントに参加した際、カンボジア王国から可愛らしい「カボチャのピルケース」をいただきました。
その温かみのある造形を眺めながら、私はある「言葉の旅」に思いを馳せていました。

実は「カボチャ」の語源は、ポルトガル語でカンボジアを意味する「Camboja(カンボージャ)」がなまったものだという説があります。

かつてポルトガル人が日本へ伝えた文化は、カボチャだけではありません。
私が以前ポルトガルを旅した際にも感じたことですが、かっぱ、ベンチ、チャルメラ、金平糖……これらすべて、語源はポルトガル語です。
遠い異国の言葉が、数百年の時を経て、私たちの日常に「和の風景」として溶け込んでいる。
これこそが、文化が混ざり合うことの豊かさではないでしょうか。

北欧の暮らしでも、古いものを大切にしつつ、外からの新しいエッセンスを自分たちの「心地よさ」へと変換する知恵が息づいています。

カンボジアといえば、アンコール・ワットの壮麗な歴史がある一方で、ポル・ポト政権下の苦難の時代もありました。
しかし、今の彼らの食卓には、年中収穫されるカボチャを使った「ソンクチャー・ラパウ(カボチャのプリン)」のような、優しく甘い文化が根付いています。

物事のルーツを知ることは、ただの知識欲を満たすことではありません。
それは「自分軸」を持って世界と繋がり、日常の中にウェルビーイングを見出すための、大切なレッスンなのです。

一つのピルケースから広がる、国境を越えた繋がり。
皆さんの身近にある「当たり前」の風景の中にも、まだ見ぬ素敵な物語が隠れているかもしれません。
今日は少しだけ立ち止まって、目の前のものの「背景」に想像を巡らせてみませんか?

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