“親孝行”は日本だけの言葉?お金をかけずにできる3つの方法

2025.11.08 Sat

実は「親孝行」という言葉は、日本独特の文化から生まれた言葉だということをご存じですか?
海外にも「親を大切にする」という考え方はありますが、「親孝行」という一語で表現できるのは日本ならでは。親への感謝や敬意を、行動として示すことが重んじられてきました。

たとえば、中国では「孝」という儒教の教えがあり、韓国でも「孝道」という言葉があります。どちらも親を敬い、感謝の心を持つことを意味しますが、日本の「親孝行」にはもう少し温かい、家庭的な情感が込められています。

子どもの頃、私にとっての親孝行は“母の肩たたき”でした。
母はよく編み物をしていたので、「肩が凝る」「目が疲れる」と口にしていました。そんな母の背中をとんとん叩くと「気持ちいいね」と笑ってくれた。その笑顔を見た瞬間、“これが親孝行なんだ”と感じていました。

「親孝行したいけど、お金がなくて…」という声をよく聞きますが、実はお金がなくてもできることはたくさんあります。

たとえば――
会話すること。 定期的に電話したり、近況を話すだけでも親は安心します。
時間を共有すること。 一緒に食事したり、散歩したり。短い時間でも「一緒にいる」が嬉しいものです。
健康を気遣うこと。 「体調どう?」の一言が、何よりの親孝行になることもあります。

日本人は感情を言葉にするのが苦手だと言われますが、感謝の気持ちは言葉で伝えるほうがずっと効果的です。
「ありがとう」「心配してくれて嬉しい」──そんな一言が、親にとっては一番の贈り物です。

もちろん、余裕があればプレゼントやサプライズも素敵です。
私の友人は、ご両親が結婚式を挙げていなかったことを知り、こっそり昔の写真を集めてフォトブックを作りました。さらに、ご両親の友人たちを呼んでサプライズパーティーを企画。

ちょうど結婚30周年の節目。
会場に入った瞬間、ご両親は友人たちと再会し、若い頃からの思い出が詰まったフォトブックを手にして涙ぐんでいたそうです。
お金では買えない、心に残る親孝行だと思いました。

「親孝行したいときには親がいない」──そんな後悔をしないために。
今日、ほんの少しでも親に“ありがとう”を伝えてみませんか?

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