父の病室で迎えたお盆の思い出
2023.08.17 Thuつかの間のお盆休みが終わり、実家の母がデイケアから戻ったタイミングで会いに行ってきました。
88歳になった母。まだまだ元気です。
父が亡くなってからすでに13年の年月が流れたのだと実感しました。
父は祖父母がとても可愛がっていた一番下の息子で、亡くなったのは13年前の8月15日でした。
送り盆の日で、私たちはきっと祖父母が可愛がった父を一緒に連れて行くだろうと密かに話していましたが、本当になってしまいました。
父が入院していたのはメディカルセンターで、最後の10日間ほどは高熱が出て、連日38度〜40度くらいの熱に悩まされていました。
父は肺がんでしたが、多分体の他の臓器はとても健康だったのだと思います。
というのも父はとても健康オタクだったからです。
体に良いと思われるサプリメントは沢山摂取していましたから、肺が悪くならなければもっと長生きしていたと思います。
そんな父が最期の時間を過ごしていた病室には何度となくお見舞いに行きましたが、なかでもとても印象に残っているのが、高崎の花火の夜のことです。
多分話しかける私の声は聞こえているのだろうと思われた父。
でももう返答はできなくなっていました。
そんな父の熱で熱い手を触り、頭に冷たい布を当ててふと目線を上げた時に、病室の窓いっぱいに大きな花火が綺麗に写りました。
いつもならその花火を見ながら歓声を上げているであろうそのタイミングに、今命を負えようとしている人が目の前にいるというギャップに胸が苦しくなったのを、今でも覚えています。
8月15日、父の命日に父のことを思い出す。
大切な時間だと思いました。
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