私たちが知らないうちに体験している「日常の催眠」とは

2023.05.24 Wed

「催眠療法と聞くと、なんだか怪しい感じがするなあ…」
と、ある男性から言われました。
「催眠」を今まで経験したことがないと思っているからそう感じるのでしょう。
実は、私たちは催眠を日常的に体験しています。

実は私たちには「顕在意識」と「潜在意識」という2つの意識状態があり、何をしているかによってシーソーのように動き、どちらかが多くなります。
そして顕在意識よりも潜在意識の方が多くなった時、私たちは催眠状態に入ります。

例えば車を運転している時は、考えなくても運転の手順を心得ていて、無意識に運転モードに入ります。自転車も同じです。
いちいち「どちらの足をどちらのペダルに乗せて」などと考えなくても自転車に乗れます。こういう動きをしているときは、催眠状態に入っているのです。

私たちが眠っている時に出ている脳波はデルタ波です。
目が覚めたばかりの少し朦朧としている時に出ている脳波はシータ波。
ゆっくりと起き上がり動き出すと、脳波はアルファ波に変わってきます。

催眠状態の脳波は、シータ波かアルファ波です。
ヨガ、瞑想、坐禅、太極拳などしている時、車で高速を走っている時もそう。
ちゃんと他の車に注意して走っているにもかかわらず、
「あれ、〜〜出口を通り過ぎちゃったかな?」
とふと我に帰る経験をした人も少なくないと思います。
その直前までは催眠状態に入っているのです。

つまり、私たちは1日のうちに何回も催眠状態を体験しています。
ですから「催眠って怪しそう」だなんて感じる必要はないのです。

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