日本の幸福度ランキングを低迷させる「人生の自由度」とは

2022.08.03 Wed

世界の幸福度ランキングをどう決めているか知っていますか?
査定の対象となる6項目は、

1.一人当たりの国内総生産(GDP)
2.社会保障制度などの社会的支援
3.健康寿命
4.人生の自由度
5.他者への寛容さ
6.国への信頼度

です。
これらの6項目からそれぞれの国の状況を相対的に判断して、幸福度ランキングの順位が決まります。

日本は毎年150カ国中、54位から56位を行ったり来たりしていますが、毎年トップ10に入っている北欧の人たちと比較して日本人が不幸だということではありません。

ただ、『4.人生の自由度』は他の先進国に比べると低いと言われています。
大学や専門学校で自分の勉強したいものを学び、実際に希望した企業に就職したとしても、
「働いてみたら自分自身には合っていなかった」
と感じる人は結構いるはずですが、なかなか休んで自分を見つめ直す期間は取れません。

一方、幸福度ランキングでトップ常連のフィンランドであれば、休みをとって英気を養いつつ、じっくりと考えてキャリアを再構築することができます。
なぜなら社会保障制度がしっかりしていて、生活費や教育費を補償してくれるからです。
大学や専門学校に戻って勉強し直したり、別のキャリアを目指して仕事したりできるのです。
ですから税金が高くても(消費税は25%!)誰も文句を言いません。

日本人が同じ帰路に立たされたら、同じ選択をするのは難しいと思います。
自己都合で会社を辞めれば、失業保険をもらえるまで自分の蓄えで暮らさなくてはなりません。
一旦社会に出てから学校へ戻るのも、経済的な理由で難しいでしょう。
職場を変えるくらいであればなんとかなりますが、経済面から見るとかなりハードルが高いです。

『人生の自由度』は私たちの心の状態に直結します。
ウェルビーイングの観点からもとても重要な要素の1つなのです。
少しでも自由な人生を送れるように、一つひとつ選択していきたいですね。

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