思い出の椅子「Howdaseat」のストーリー

2021.01.13 Wed

建材以外で初めて扱った雑貨が「Howdaseat」という椅子です。
しっかりとコルセットのように巻きついて保護してくれるおもしろいアイテムです。


今でも市場には似たものがありますが、やはり座ってみると段違い。
腰痛の人にはもってこいで、ただの便利なアウトドアの椅子ではありません。
カタログ通販や整体院向けの通販など、色々なところに取り上げてもらえました。

また、ピクニックセットも作りました。
赤にモスグリーンでとても可愛らしいのですが、流石にお値段が高く、ハウダシートほど売れませんでした。
それでもアウトドア雑誌「Be-Pal」をはじめ、フジテレビの番組でも取り扱ってもらえたので、私にとっては大きな自信につながるアイテムです。

この椅子は、アメリカ・ボストンでレスリーさんという女性が一生懸命に作っていました。
よくMade in USAで、しかもボストンで作っていたなあと感心します。
今なら中国やベトナムなど工賃の安いところで作ろうとするでしょう。
でもレスリーさんはアメリカの木であること、自分自身がアーティストであることにこだわっていました。

最終的には、レスリーさんがリタイアすると決めたところでアメリカの大手通販会社にデザインを売ってしまい、それからは中国生産になりました。
自分の持っていたハウダシートが古くなって壊れたとき、この中国製のものを購入したのですが、見た目は同じでも以前より重くなっていて、よりかかれるものの体をサポート力はイマイチ。
とてもがっかりしたのを覚えています。

作り手の気持ちは、やはり大切ですね。

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