“今”を大切に。映画「About Time」が教えてくれること。
(内容を含みます)
2016.05.04 Wed昔から私は映画が好きで、たくさんの映画を見てきました。その中に、幾つかとても好きな映画があります。
イギリス映画に「About Time」という2013年配給のロマンティックコメディードラマがあります。
Tim Lakeという若者が21歳の誕生日に彼の父親から秘密を打ち明けられます。
彼の家族(男子のみ)は時空を自由に旅することができるというものです。
ただし、『かつて行ったことのある場所と時間にのみ』という限界付きの特殊な能力です。
Timはその能力を使って、自分自身のラブライフを良いものにしようと使うのですが、一つのことを変えると、全てそれに関連することが変わってくるため、そう簡単に今の状況を変えるために過去の出来事を変えるということはできません。
ある日彼の父が末期癌であることが発覚します。彼の父は、助からないことを知って、自分の能力を効果的に使い、家族との日々を何度も経験すべくタイムトラベルを繰り返していたのです。
彼の父のアドバイスは、『毎日を2回経験し、一度めは普通に体験、二度めも同じように過ごすのだけれど、二度めは心配や緊張がない分、小さなことや出来事に気づき、世界がどれだけ素晴らしいかに気づくようにする。』というものでした。
Timは彼の父親が亡くなってから、父のアドバイスに従って日々を送ってきましたが、ある時にタイムトラベルをすることができなくなります。
その時に、彼は気付きます。毎日は、一度だけ生きるほうが良いこと。そして二度経験して気付くのではなくて、すべての些細な出来事を感謝の気持ちで受け入れて一度だけ生きることのほうがずっと良いということに。
この映画を多分私は4、5回観ていますが、今になって、この映画を作った人たちの思慮深さが理解できるような気がします。
私も過去において「時間を潰す」とか、「まあ、いいや、今日は仕方ない。明日になればきっと!」のような考えを少なからず持っていました。が、ここに来て、3人の知り合いの様々な人生(予期しなかった死や病)を垣間見て気付きがありました。
人生は年齢に関係なく、いつ何が起こるかわからない。
そうであるならば、『今』を大切に、日々『今』『今日』が最後であったとしても後悔しない生き方をしていくことが大切だと。
人間はすぐに大切なことを忘れてしまいます。ですので、私自身、毎朝化粧をするときに、自分自身の顔を見ながら、「今日も一日を大切に、丁寧に生きよう!」と自分自身に言い聞かせるようにしています。
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